宝塚医療大学公開講座・岸本知事が講演/和歌山
2023年09月14日 15時02分
宝塚医療大学・和歌山保健医療学部で、きょう(14日)地域包括ケアについて話し合う市民公開講座が開かれ、和歌山県の岸本周平知事が地域包括ケアの目指す姿について講演しました。
岸本知事は、和歌山県の要介護・要支援認定率や、介護保険料の高さを指摘し、市町村の地域包括支援センターが医療と介護の間に入って高齢者の情報を共有し、かかりつけ医やケアマネージャーらと連携して高齢者をケアする県の体制を紹介しました。
その上で岸本知事は「高齢者が要介護・要支援にならないようにするには、昔ながらのご近所同士による見守りに加えて、将来ケアマネージャーとして活躍する学生の皆さんの役割がとても重要になる」と訴えました。
続いて、宝塚医療大学の岸岡史郎(きしおか・しろう)学部長らが、地域包括ケアの現状や課題などについて講演し、超高齢社会の到来に伴う担い手不足と、ケアを必要とする高齢者の増加に対して、大学でのケアマネージャーの人材育成が地域包括ケアの土台になると意義を強調しました。
このあと、岸本知事や教授らを交えたディスカッションも行われ、学生や一般らおよそ150人が議論に耳を傾けました。