首相襲撃、容疑者を起訴 殺人未遂罪など、和歌山地検
2023年09月06日 18時21分
岸田総理大臣の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で逮捕、送検された24歳の男について和歌山地検はきょう、総理らに対する殺人未遂などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、無職の木村隆二(きむら・りゅうじ)被告24歳です。
地検は、およそ3カ月間の鑑定留置を行い事件当時の精神状態を調べた結果、刑事責任を問えると判断しました。
木村被告は一貫して黙秘していて、焦点となる犯行動機の解明は法廷で行われることになります。
木村被告は4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、岸田総理らを殺害する目的で手製のパイプ爆弾を演説会場に投げて爆発させ、近くにいた警察官と聴衆に軽いけがをさせたとされ、殺人未遂のほか、爆発物取締罰則違反や公職選挙法違反などの罪でも起訴されました。
総理にけがはありませんでした。
警察は、威力業務妨害の疑いでその場で逮捕し、鑑定留置の期間をほぼ終えた先月31日に、総理らに対する殺人未遂などの容疑で追送検していました。