100歳高齢者を訪問し祝福 和歌山県和歌山市長
2023年09月01日 20時02分
今月(9月)18日の敬老の日を前に、和歌山県和歌山市の尾花正啓市長が、きょう(9月1日)から、市内で100歳以上となった高齢者を訪問する祝福のあいさつ回りをしています。
和歌山市で今年度中(2023年度)に100歳を迎える高齢者は男性21人、女性124人のあわせて145人で過去最多となっています。
尾花市長は、このうち22人の自宅などを訪問して、岸田内閣総理大臣からのお祝い状と銀杯、それに、和歌山市からの記念品を手渡して、100歳の長寿を祝福しています。
きょう午後、和歌山市西庄の正円寺(しょうえんじ)では、大正12年(1923年)11月生まれの藤下了俊(ふじした・りょうしゅん)さん99歳と近所の人々が集まり、尾花市長の祝福を受けました。
尾花市長は「100歳とは思えないほどお元気で、自分の好きなことをしつつ、感謝を忘れずにいる姿勢は大事だと思う」と述べ、今後も高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりに努める考えを示しました。
このあと、近所の人たちが次々と藤下さんに祝杯を捧げ、祝いのあいさつをしました。近所の女性は「100歳でも頭脳明晰で明るくお話し好きな藤下さんは、地域の宝です」と話していました。
戦時中、特攻隊員の指導教官を務めたこともある藤下さんは、100歳を迎えた心境について「死ぬとわかっている若い子をむざむざと死なせてしまう戦争はいやです。この先、思わぬ出来事があっても、お互いに助け合いましょう」と話しています。
和歌山市によりますと、100歳以上の高齢者の市民は過去最多となる379人で、最高齢は明治45年(1912年)7月生まれの宮井みねよさん111歳です。 宮井さんは県内でも最高齢です。