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紀伊半島大水害復興慰霊祭、和歌山県・熊野速玉大社

2023年09月01日 20時03分

災害・防災社会

和歌山県新宮市の熊野速玉大社できょう(1日)、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれ、参列者が鎮魂や復興の思いを新たにしました。

紀伊半島大水害慰霊祭の神事(1日・熊野速玉大社)

これは、2011年9月の紀伊半島大水害で犠牲になった人を慰霊し、人心の復興や防災意識の向上を願って、毎年この時期に行われています。

紀伊半島大水害は、2011年の8月30日から9月5日にかけて那智勝浦町色川で1186ミリの雨を観測するなど、各地で記録的な大雨が降り、河川が氾濫するなどして県内で61人が犠牲となりました。

慰霊祭は、きょう午前9時から、新宮市の熊野速玉大社で営まれ、上野顕(うえの・あきら)宮司が祝詞を奏上したあと、巫女による神(かん)なぎの舞が奉納されました。

紀伊半島大水害慰霊祭の神なぎの舞(1日・熊野速玉大社)

上野宮司は、「12年たっても全国から心配の声をいただいている。自然災害にはあらがえないが、人間が侵す過ちや人間がつくる悲しみは、一日も早くなくさなければならない。きょうは、改めて、世の中の平和への思いを込めて、お祈りをさせていただきました」と話しました。

慰霊祭は、2年前までは、被害のあった9月3日または4日に営まれてきましたが、今後も長く続けていきたいという思いから、去年(2022年)からは、9月1日の月首祭(げっしゅさい)にあわせて実施されています。

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