「わかやま農業経営塾」開講
2023年08月24日 18時53分
和歌山県内で実践的な農業経営を目指す担い手を育成する、和歌山県主催の「わかやま農業経営塾」が、きょう(24日)開講しました。
県では、高齢化による農業の衰退を防ぎ、戦略的な経営で市場に打って出る担い手を育成しようと「わかやま農業MBA塾」を毎年開講していますが、今年度(2023年度)からは、新規受講者向けの「ベーシック講座」と、卒業者など過去の受講者向けの「ステップアップ講座」を設けて、きめ細かい学習機会を提供しています。
きょうはベーシック講座が開講し、県内でミカンや野菜などの栽培や養鶏をしている若手の農業者15人が、アグリコネクト株式会社の大野一成(かずなり)マネージャーの講義を受講しました。
大野マネージャーは経営者に必要な経営理念とビジョンについて「事実は一つ、解釈は無数です。地域の人口が減少する中で、10年後にどんな農家になりたいのかを明確にし、効率化や外部からの人手確保など決断して欲しい。自らが経営に使える時間を確保している農家が伸びているケースが多いです」と強調しました。
きょうは参加者同士によるディスカッションも行われ、それぞれが学ぶ目的や事業の展望などについて語り合いました。
ベーシック講座はこれから毎月2回から3回のペースで来年(2024年)3月まで開かれる予定で、専門家から様々な農業経営戦略や、財務管理、経営計画などを学習します。
また、来月(9月)25日にはステップアップ講座が開講します。