台風６号の影響で、和歌山地方気象台は、和歌山県南部で、あす（８月１０日）昼過ぎにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意するとともに、沿岸ではうねりを伴った高波にも注意するよう呼びかけています。

気象台によりますと、和歌山県では、あす（１０日）夜のはじめ頃にかけて台風の北上に伴って暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定が続く見込みで、雨雲が停滞するなどした場合には、警報級の大雨となる可能性があります。

今月（８月）４日の降り始めから、きょう（９日）午後４時までの降水量は、田辺市本宮町で１６８・５ミリ、古座川町西川で１６８ミリ、那智勝浦町色川で１３５ミリ、新宮市で８５ミリ、田辺市護摩壇山で５５ミリとなっていて、特に紀伊半島の南東斜面を中心に雨の量が多く、土砂災害の危険度が高くなっています。

和歌山県では、あす昼前にかけて、南部を中心に、局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、きょうからあすにかけて予想される１時間雨量は、いずれも多いところで、県北部で２０ミリ、南部で４０ミリとなっています。

あす午後６時までの２４時間雨量は、いずれも多いところで、県北部で５０ミリ、南部で１８０ミリと予想されています。

沿岸では、あすにかけて、うねりを伴ったしけとなる見込みで、波の高さは、北部、南部ともに４メートルと予想されています。

気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意するとともに、うねりを伴った高波や、落雷、竜巻などの突風に注意を呼びかけています。