連合和歌山「原爆展」イオンモールできょうから開催
2023年08月04日 19時27分
広島と長崎の原爆投下直後の様子などを写真パネルで紹介し、平和の尊さを訴える連合和歌山の「2023原爆展」が、きょう(8月4日)から、和歌山市のイオンモール和歌山で始まりました。
これは、連合和歌山をはじめとする近畿2府4県の連合の地域組織が共同で「『願う』平和から『叶える』平和へ」をテーマに、悲惨な戦争や原爆被害を風化させないよう、10年前から毎年この時期に開いている巡回展です。
会場となっているイオンモール和歌山2階には、1945年8月6日の広島市と、8月9日の長崎市での原爆投下直後のそれぞれの街や、熱風で大やけどを負って手当を受ける子どもや三輪車、弁当箱などが写真パネルで紹介されています。
また、このほかにも、1945年7月9日の夜から10日未明にかけて米軍機が和歌山市を襲った和歌山大空襲を紹介する映画がパソコンの画面で常時、流れているほか、終戦前の和歌山市の模様をまとめた和歌山市立図書館の図録も展示されています。
日高川町から買い物に訪れパネル写真を見つめていた林由佳(はやし・ゆか)さんと高校2年のユウさん、中学2年のメイさんの親子3人は、「原爆が落ちた後、一瞬で街が跡形もなくなったのを見て、あらためて原爆のおそろしさを知った。買い物のついでにこうした機会を得られるのは、とてもいいことだと思う」「真っ黒に焦げた弁当箱がとても悲しくて印象に残った」「国語の授業で広島のことを学んだが、ここまで詳しくなかった。こうした資料を、ロシアに見せれば、ウクライナへの侵攻をやめるのでは」と話していました。
連合和歌山副事務局長の佐々木洋輔(ささき・ようすけ)さんは「私たちに今できることは、戦争を後世に伝えること。戦争を知る人が少なくなる中、戦争を繰り返してはいけないという意識を若い人たちにも持ってもらえるよう連合としては、これからも、毎年、展示を続けていきたい」と話しています。
連合和歌山の2023原爆展は、あさって6日まで和歌山市のイオンモール和歌山2階のスターバックス付近で開かれています。