交通安全子供自転車和県大会 4年ぶり開催
2023年07月15日 18時39分
自転車の安全な乗り方を競う「第55回交通安全子供自転車和歌山県大会」がきょう(7月15日)和歌山市で開かれ、県内の小学生が、自転車の運転技術や標識などの知識を競い合いました。
これは、子どもたちに自転車の安全な乗り方を身に着けてもらい、交通安全の意識を高めてもらおうと、和歌山県警察本部や県交通安全協会などが主催したもので、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となっていたため、今回、4年ぶりの開催となりました。
和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれた大会には、県内の小学4年から6年までの5チーム20人が出場し、交差点での運転方法や故障車のよけ方など、基本的な運転技術を審査する「安全走行テスト」では、ヘルメットを着用した子どもたちが、手で合図を出しながら障害物を避けて運転したり、元気な声で安全確認を行ったりしていました。
この大会では、橋本市立恋野(こいの)小学校が前回まで28回連続で優勝していて、恋野小学校Aチームの6年生、小島悠生(こじま・ゆう)さんは、「緊張しましたが、良いパフォーマンスができました。普段から自転車に乗る時は手を挙げて左折の合図などをしています。きょうは声を出すことを大切にして29連覇して来年につなぎたい」と話していました。
また、恋野小学校で自転車の指導にあたっている庵上太紀(あんじょう・たいき)教諭は、3年間、中止となっていたこの大会について、「大会が中止されていた期間中、ずっと練習を続けてきたのに出場できなった児童が、中学生になって練習を手伝ってくれています。そうした先輩の思いを背に頑張ってなんとか優勝旗を持ち帰りたい」と語りました。
大会に出場した子どもたちは、「安全走行テスト」のほか、S字やでこぼこ道などを通って運転の熟練度をみる「技能走行テスト」や、標識や自転車の正しい乗り方などの問いに答える「学科テスト」にも取り組み、競技の結果、恋野小学校Aチームが優勝し、来月(8月)9日に東京で開催される全国大会に和歌山県代表として出場することになりました。