和大・松下会館、モダン・ムーブメント建築選定 17日に記念講演会開催
2023年07月14日 19時09分
和歌山市西高松にある和歌山大学松下会館が、このほど「DOCOMOMO Japan」による「日本におけるモダン・ムーブメント」に選ばれたことを記念した講演会が、今月17日(月曜・祝)の午後1時半から、和歌山県立図書館で開かれます。
和歌山大学松下会館は、1961年・昭和35年、当時の和歌山大学経済学部の構内に建設された、生涯学習や地域連携の拠点施設で、パナソニック創業者で和歌山市出身の松下幸之助の寄付で建てられたことが名前の由来となっています。
日本の近代建築家・渡辺節が設計を手掛け、鉄筋コンクリートや鉄骨、タイルを用いた2階建てのモダンな外観と、無駄を省いた機能性を兼ね備えた近代建築で、現在も、リフォームを施して、会議室やコワーキングスペース、オンライン教材の製作スタジオなどを兼ね備えた新しい学びの拠点として活用されています。
これが高く評価され、先月(6月)DOCOMOMO Japanの「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に、和歌山県の建築物で初めて選定されました。
これを記念した講演会が、今月17日の午後1時半から、松下会館となりの県立図書館2階の講義・研修室で行われます。
この日は、京都工芸繊維大学の笠原一人助教が文化遺産としての松下会館」と題して、和歌山大学の高砂正弘名誉教授が「松下会館の魅力」と題して、それぞれ講演します。
これに先だって、午後1時10分にDOCOMOMO Japanの選定プレートの贈呈式が行われるほか、講演のあと、意見交換や建物の見学会なども行われます。
記念講演会は入場無料で、定員は99人です。詳しくは県・建築士会に問い合わせて下さい。 電話番号は073(423)2562番です。