【大雨】用水路転落の小学生救助・岩出二中の中学生3人に感謝状
2023年07月13日 14時07分
先月(6月)初旬の大雨で、増水した用水路に転落して助けを求めていた小学生に気づき、連携して水路から引き上げて救助した岩出市立岩出第二中学校の男子生徒3人に、きのう(12日)岩出警察署から人命救助の感謝状が贈られました。
小学生を救助したのは、岩出第二中学校3年の川端悠太さんと田中悠大さん、それに長田琉伽さんのいずれも14歳の3人です。
岩出警察署によりますと、3人は、先月2日の午前10時ごろ、大雨警報が出されて岩出市内の小・中学校が休校措置となったのを受け、下校している途中、学校近くの岩出市尼ヶ辻で「助けて」という叫び声に気づきました。
そのとき、増水して濁流となった用水路に、小学2年生の男子児童が首まで浸かった状態で流されそうになっていたため、田中さんが用水路に入って児童を抱きかかえ、川端さんと長田さんが上から児童を引っ張り上げました。児童に小さいケガはあったものの、命に別状はなかったということです。
きのう、岩出第二中学校に岩出警察署の岡田謙吾署長が訪れ、3人に感謝状を贈呈しました。
岡田署長は「君たちの活躍で、ひとりの人の命が救われた。その勇気と勇敢な行動に、改めて敬意を表する」とたたえました。
感謝状を受け取った田中さんは「3人とも、当時は助けたいという一心でした。用水路の水かさは満杯で、深さが1mぐらい、小学2年生ではとても足が着かない感じでした。流れも強くて、上から引っ張るだけでは抜けない感じでした」と話していました。
岩出第二中学校の寺本亮校長は「当日、生徒の登校時は雨はそれほどでも無かったが、そのあとすぐに、岩出市教育委員会から、安全に気をつけて下校させるよう通達があった。3人の生徒が、緊急時に適切な対応を取ったことは、とても嬉しいことだ。今後、大雨での生徒の安全確保について、職員間で危険な場所の情報を共有しながら、対応出来るよう備えたい」と話しています。