和歌山県へのカジノを含むＩＲ・統合型リゾート施設の誘致について和歌山県の岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事はきょう（１２日）、「リスクは高い」と述べ、慎重な姿勢を示しました。

ＩＲの和歌山県への誘致については仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)前知事が目指していたものの、去年４月に県議会で事業内容をまとめた整備計画を承認する議案が否決されています。

岸本知事はきょう大阪市で行った講演で、「県民が決めることだが、ビジネスとしてリスクは高い」と述べ慎重な姿勢を示しました。

また岸本知事は、中国政府が国外のカジノがある都市への渡航を規制したことで中国人観光客の呼び込みが、難しくなったと指摘し、「大阪で開業予定のＩＲがどれだけ集客できるか見守りたい」と語りました。

この一方で、観光振興策として「富裕層をターゲットとしたビジネスモデルを作りたい」と話し、南紀白浜空港の発着便の数を増やすため、滑走路の拡張が必要という考えを明らかにしました。