海南市がルーツのオーストラリア女性が先祖の墓参
2023年06月18日 16時30分
海南市からオーストラリアに移住した人の子孫の女性が、きょう(18日)、初めて海南市を訪れ、親族と面会し、墓参りをしました。
この女性は、海南市からオーストラリアに移住した1880年(明治13年)生まれの故・大前庄次郎(おおまえ・しょうじろう)さんの子孫で、オーストラリア人のシエイ・ディモンさんです。
庄次郎さんは、オーストラリアに渡ったあと、現地の人と結婚して暮らしていましたが、戦争で収容所に入れられ、海南の親族も消息がわからなくなっていました。また、シエイさんの祖父が、庄次郎さんのルーツを探していましたが分からず、シエイさんに託して、その後、亡くなりました。
一方、シエイさんは、今年(2023年)10月に、和歌山県で、県内にルーツがある国内外の人が一堂に集う交流会「第2回和歌山県人会 世界大会」が開かれることを知り、県庁に相談したところ、庄次郎さんの兄の孫にあたる大前純一(おおまえ・じゅんいち)さん89才と連絡が取れ、面会が実現しました。
東京在住のシエイさんは、この日初めて純一さん方を訪ね、写真を手に取りながら、先祖のことをたずねたり、自身の家族のことなどを動画で紹介しました。そして、純一さんの兄弟らとともに、近くにある先祖の墓参りをし、自分の家族らにルーツを伝えたいと話していました。