【大雨】農林水産被害額が72億5千万円に(6月14日現在)
2023年06月14日 19時41分
今月(6月)2日から3日にかけての大雨で、和歌山県内で発生した農林水産関連の被害額が、きょう(14日)の時点でおよそ72億5千万円になっていることが、和歌山県の調べでわかりました。
県・農林水産総務課によりますと、農作物は和歌山市や海南市、紀美野町など、紀北を中心にイネやニンジン、ナス、キュウリ、ウメ、ミカン、カキなど、野菜や果物関連で冠水や園地の崩壊が相次いでいます。
ビニールハウスやモノレール、スプリンクラーなどの損壊もあわせて、被害額はおよそ17億円になっています。
畜産関連では、広川町や湯浅町、有田川町で鶏舎が水没してニワトリやアヒルなどが死ぬなど、およそ1270万円の被害になっています。
このほか、農地ののり面の崩壊や、ため池、水路、道路の破壊や崩壊なども相次ぎ19億4200万円あまりの被害額になっています。
林業関連では、全県的に林道ののり面や路肩の崩落、山崩れ、シイタケなどの栽培施設の損壊が相次ぎ、被害額はおよそ11億7400万円、水産関連でも、広川町で漁船4隻の転覆と湯浅町で養殖の貝のへい死が発生し、あわせて150万円の被害が確認されています。
これらをあわせた被害総額は、きょうの時点で72億5024万円に上っていて、県では、ほかにもまだ被害があるとみて 調査を続けています。