【大雨】和歌山県で初の線状降水帯確認 あす(3日)も災害に注意
2023年06月02日 18時22分
前線と台風2号による大雨に見舞われている和歌山県では、初めて線状降水帯が確認され、各地で河川のはん濫や増水、道路の冠水、土砂崩れなどが相次いでいます。
和歌山地方気象台は、こんや(2日)にかけて再び線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まり、あす(3日)にかけても土砂災害や河川のはん濫に厳重な警戒を呼びかけています。
気象台によりますと、きのう(1日)の降り始めから、きょう午後4時までの雨量は、那智勝浦町色川で296・5ミリ、田辺市龍神で286ミリ、新宮市で274ミリ、湯浅で273・5ミリ、有田川町清水で251・5ミリ、古座川町西川で250ミリ、日高川町川辺で216・5ミリ、かつらぎで212・5ミリ、和歌山市の友ヶ島で184ミリなどとなっています。
このうち、湯浅・川辺・かつらぎ・友ヶ島の4カ所では、6月としては24時間降水量の最多を更新しています。
梅雨前線はあすの午前中にかけて近畿地方をゆっくりと南下する一方、台風2号の周辺から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発な状態が続く見込みで、あすの明け方にかけて、局地的に雷を伴って、警報級の大雨となる恐れがあります。
こんや予想される1時間雨量は、いずれも多いところで、県の北部・南部とも60ミリ、あすは北部で30ミリ、南部で40ミリと予想され、きょう午後6時からの24時間では北部・南部とも100ミリと予想されています。なお、線状降水帯が再び発生した場合は局地的に雨量が増えるおそれがあります。
沿岸の海上はこんやからあすにかけて、うねりを伴ったしけとなる見込みで、波の高さは北部が4メートル、南部が5メートルと予想されています。
気象台は土砂災害と、河川の増水や氾らんに厳重な警戒を求めるとともに、低い土地の浸水への警戒や、うねりを伴った高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。