和歌山県教委が教育ネットワーク構築で和大・慶応大SFC研究所と連携協定
2023年05月29日 18時55分
和歌山県教育委員会は、県立学校や関連施設などを結ぶネットワーク回線の更新に伴う、ICT教育や教育事務の環境を充実するため、和歌山大学と、慶応大学SFC研究所の協力を得ることになり、きょう(29日)3者間で連携協定が結ばれました。
県教育委員会では、5年に1度、教育機関と関連施設を結ぶネットワークを更新していて、来年(2024年)9月末までに更新期限を迎えますが、これに先だって、今年度中(2023年度)に「学校教育情報化推進計画」を策定し、システム更新や、ICT教育の具体的な方針を定めて、施設更新後に本格的に実施することになりました。
これを受け、富山県高岡市などですべての教職員と生徒が利用できる校務・学習系システムを作り上げた慶応大学SFC研究所にシステム構築やセキュリティ対策などで、また、教育学部附属小学校や中学校でプログラミング教育などのICT活用授業を先行して行っている和歌山大学にICT教育プログラムの監修などで、それぞれ助言を求めることになり、県教育委員会と連携協定を結んだものです。
きょう午後、和歌山県庁南別館の教育長室でオンライン形式で行われた調印式では、県教育委員会の宮﨑泉教育長と、和歌山大学の本山貢学長、それに、慶応大学SFC研究所の飯盛義徳所長が、それぞれサインした協定書が交換されました。
宮崎教育長は「3者で協定を結ぶことで、県教委とそれぞれの大学などとの連携もより深まる」と話しています。
県教育委員会では「いつでも、どこでもアクセスできる教育情報システム」の構築を目指して、直ちに現行システムの課題の整理や、 新しい授業形態などの検討に入ります。