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難病の子どもと家族を支える拠点「幹らんど」開所式

2023年05月27日 18時39分

教育社会福祉・医療

人工呼吸器の装着や(たん)の吸引など、日常的な医療的ケアが必要な子どもとその家族が、ケアを受けながら地域の人たちと交流できる支援施設が和歌山市に誕生し、きょう(27日)開所式が行われました。

和歌山市冬野(ふゆの)にオープンした「(みき)らんど」は、5年前から県内で訪問看護などのサービスを提供していた一般社団法人 (みき)が、日々成長していく子ども達のかわいさを地域の人にも知ってもらいたい、制度では解決できない遊びや思い出作りの場を作りたいなどの思いから、日本(にっぽん)財団の助成を受け、設置したものです。

この施設では、医療的ケアを日常的に必要とする子どもや家族を対象に、短期入所や日中一時支援、相談支援などを行うほか、地域の憩いの場として誰でも利用できるカフェスペースが7月からオープンする予定です。

お祝いの言葉を送る尾花市長

きょう午前に開かれた開所式で、和歌山市の尾花(おばな)正啓(まさひろ)市長は「これから、子ども達や高齢者、その家族を支える太い幹として、地域の幹として活躍されることを祈念申し上げます」とお祝いの言葉を送りました。

開所式では子ども達のダンスも披露された

(みき)在宅看護センター管理者の中谷(なかたに・)美保子(みほこ)さんは「地域の人も含めて、みんなが交流できる場になるとともに、子どもから大人まで、困ったことを何でも相談できるようなところになれば」と話していました。

出席者全員で記念撮影

「幹らんど」は、ことし(2023年)4月1日に運営を開始し、既に15人程の子ども達が利用登録をしています。県内で難病の子どもと家族の拠点となる施設が開設されるのは初めてで、全国では30か所目だということです。

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