島財団「島正博ものがたり」冊子を県内小4に配布
2023年05月26日 20時35分
和歌山市の公益財団法人・島財団は、設立者で島精機製作所の島正博会長の半生を子ども向けにわかりやすく紹介した冊子「島正博ものがたり」を作成し、きょう(26日)和歌山県教育委員会に寄贈しました。県内すべての小学4年生に配布されます。
「島正博ものがたり」は、昭和20年・1945年の和歌山大空襲を乗り越えて「愛・氣・創造」の言葉を胸に、手袋編み機やニット横編機などを発明し、世界の島精機と呼ばれるまで会社を成長させた島会長のものづくりへの情熱や想像力を、4人の登場人物の子どもたちが探求しながら、核心に迫っていく内容です。
島財団では、県内の小学生に島会長のスピリットを学んでもらおうと、和歌山信愛大学教育学部の福田光男非常勤講師に執筆を依頼し、このほど完成しました。
きょう、和歌山県庁南別館の県教育委員会・教育長室に島財団の苗代吉登専務理事らが訪れ、宮﨑泉教育長に目録を贈呈しました。
苗代専務理事は「子どもたちがこの冊子を読むことで、いつも『何故かな?』と考え、頭を動かすようになってもらいたい」とあいさつしました。
宮﨑教育長は「子どもたちの想像力や科学的思考を養える素晴らしい内容で、島会長が地域のために取り組んだことは、子どもたちの大きな財産だと思う」とお礼を述べました。
執筆者の福田光男さんは「島会長のモットーである愛・氣・創造の精神を伝えたい」と話しています。
冊子「島正博ものがたり」は、県内253の公立・私立すべての小学校と義務教育学校、あわせて233校の8千人あまりの小学4年生に、 来月(6月)6日ごろ配布される予定です。