3年半ぶり、友ヶ島灯台を一般公開、28日に
2023年05月21日 15時21分
和歌山市加太(かだ)沖にある友ヶ島(ともがしま)灯台の3年半ぶりとなる一般公開が、今月(5月)28日に行われます。
和歌山海上保安部が実施するもので、普段は入れない灯台内部を見学することができ、観覧者にはシリアルナンバー入りの灯台参観記念賞が贈られます。また、灯台上部へ登ることができ、周囲360度の景観を楽しめるほか、灯台内部では、レンズや回転装置などの展示もあり、3D海底地図の特別公開も行われます。
友ヶ島灯台は、和歌山市加太沖の友ヶ島と呼ばれる4つ島のひとつ、沖ノ島(おきのしま)の西の端に建つ、白い石造りの洋式灯台です。明治初期、「日本の灯台の父」と称されたイギリス人土木技術者、リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による、日本で8番目に建造された灯台で、歴史的建築物として、近代化産業遺産や登録有形文化財となっています。そして、今なお現役で、初点灯以来、150年以上、紀淡(きたん)海峡を通る船舶の安全に寄与しています。
また、灯台のすぐ西側は、日本標準時子午線の東経135度が通る日本最南端の地となっています。
友ヶ島灯台の一般公開は、今月28日午前10時半から午後2時まで行われ、見学は無料です。ただし、灯台のある沖ノ島へは、加太港から、友ヶ島汽船で渡る必要があり、運賃はこの日だけの割引料金となりますが、参加者の自己負担となります。また、天気が荒れたり、友ヶ島汽船が休航の場合は中止されます。中止の場合は、当日午前8時半に、和歌山海上保安部のホームページに掲載されます。