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雑賀崎爆発物事件から1か月・岸本知事「政治家と市民が健全な民主主義を考えるきっかけに」

2023年05月15日 11時35分

事件・事故政治社会

和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、選挙応援に訪れた岸田(きしだ・)(ふみ)()総理大臣に、男が爆発物を投げ込んだ事件から1か月となったきょう(15日)和歌山県の岸本(きしもと・)(しゅう)(へい)知事は「暴力は絶対にいけない。政治的な主張が有るのなら、政治活動や裁判など手段はある。健全な民主主義を守るため、政治家や市民が改めて考えなくてはならない」と述べました。

事件直後木村容疑者を取り押さえる警察官(4月15日・和歌山市・雑賀崎漁港)

先月(4月)15日、兵庫県川西市の木村隆二(きむら・りゅうじ)容疑者24歳が、衆議院和歌山1区補欠選挙の応援演説で雑賀崎漁港を訪れた岸田総理大臣に爆発物を投げつけ、現行犯逮捕されました。

警察の調べに対し、木村容疑者は黙秘を続けていますが、ツイッターで選挙制度について不満をつづっていたことがわかっていて、動機について捜査が続いています。

爆発物事件から1か月の所見を語る岸本知事(5月15日・和歌山県庁)

岸本知事は木村容疑者の行動を批判し「健全な民主主義を守るために何をすべきか、我々政治家だけでなく、市民も改めて考えるきっかけとなった」と語りました。

一方、事件現場となった雑賀崎のイメージ低下を危惧する声がある事については「事件で印象が悪くなったかどうかは検証してみないとわからないが、全国的に“さいかざき”の知名度が上がったのは事実。大変景観の美しい場所なので、もし観光の面で問題があるのなら、イメージアップで何か出来ることがあれば和歌山市と協力したい」と述べました。

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