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NTT×和県警 地域の安全・安心に関する協定締結

2023年04月27日 21時22分

社会

和歌山県警察本部はきのう(4/26)、特殊詐被害の防止や、地域の見守り活動などを強化しようと、NTT西日本和歌山支店との間で「地域の安全・安心に関する協定」を締結しました。

きしゅうくんをバックに協定書を手にする岸谷部長(左)と土元支店長

和歌山県内では、去年、刑法犯の認知件数が増加に転じ、今年も3月末現在で特殊詐欺の認知件数が去年の同じ時期より12件多い29件となり、被害額が1億5千万円にのぼっているなど、犯罪の増加傾向が続いています。

こうした中、今年5月1日から70歳以上の人がいる世帯を対象に、ナンバーディスプレイ・サービスなどを無償化する方針を打ち出したNTTとの間で県警が協定を結んだものです。

きのう県庁北別館で行われた締結式では、県警・生活安全部の岸谷孝行(きしたに・たかゆき)部長と、NTT西日本和歌山支店の土元章弘(つちもと・あきひろ)支店長が協定書にサインしました。

調印の後、挨拶した県警・生活安全部の岸谷部長は、「これまでは、一人一人の被害者の防犯意識の優劣によって大きく左右され依存してきたが、ナンバーディスプレイの無償導入が進むことで、特殊詐欺を物理的に抑え込むことができる。特殊詐欺被害だけでなく、地域の見守り活動についてもさらに取り組んでいただけることになり、ありがたい」と話しました。

挨拶する岸谷部長

一方、NTT西日本和歌山支店の土元支店長は、「会社として、社会課題を解決しながらの発展を目指す中で、大きな社会課題の一つである特殊詐欺への対策を打とうと、5月からナンバーディスプレイの高齢者向けの無償化を行うことになっている。その前段として、今回の協定が結べたことは、我々の取り組みを加速する良い機会になったし、営業や工事のため街に出ている社員による見守り活動についても取り組みたい」と話しました。

挨拶する土元支店長

NTT西日本和歌山支店では、NTTの回線を使用している70歳以上の契約者か、70歳以上の人と同居している契約者を対象に、ナンバーディスプレイやナンバーリクエストのサービスを無料で利用できるようにするほか、使い慣れた電話機に特殊詐欺対策のアダプタを取り付け、2025年3月まで無料で使用できるようにします。このアダプタを取り付けると、通話中にAIが内容を解析し、特殊詐欺の疑いがある場合には、事前に登録した親族などにメールや電話で通知することができます。

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