雑賀崎漁港で出漁・鮮魚直販再開 6日ぶり
2023年04月21日 16時24分
岸田文雄(きしだ・ふみお)総理大臣が選挙演説のため訪れ爆発物が投げ込まれた和歌山市の雑賀崎漁港で、きのう(4/20)、6日ぶりに漁船が出漁し、港では、鮮魚の直売も行われました。
雑賀崎漁港では、今月15日の事件以降、警察による現場検証や捜索などで、事件現場となった雑賀崎漁協の荷上場に立ち入れなくなり、漁に出ることができませんでした。
最後に漁に出たのは、事件の前日で、きょう、6日ぶりに雑賀崎漁協所属の漁船が未明から昼過ぎにかけて出漁し、午後3時から、卸売市場に出す魚介類を除いた鮮魚が、港に並んだ屋台に並べられ、訪れた人たちに直接販売されました。
定期的に買いに来ているという岩出市の68歳の女性「名物のアシアカエビが欲しかったので、今月15日以来、再開をずっと待っていた。久しぶりに元に戻ってうれしい」と話し、和歌山市の女性は、「きょうは、カマスとアジとエビとイカを買った。顔見知りになると、取り置きしてくれるので、ありがたい」と話していました。
久しぶりに出漁した漁師の男性は、「この時期は、エビが南から北へのぼってきて、年中で最も多く獲れるので、今週の日曜と月曜に漁に出られなかったのは残念だった。早く漁に出たいと思い続けてようやく実現した」「早く(事件の捜査が)済んでほしいと思っていた。働いていると体調も良い」と話していました。
雑賀崎漁協の出漁の休みは、毎週火曜と土曜ですが、次の土曜の休みが旧暦の桃の節句にあたるため、金曜が振替休日となり、次回の鮮魚の直接販売は、今月24日の日曜日となります。