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雑賀崎漁港・爆発物投げつけ事件  容疑者、ナイフも所持 

2023年04月16日 21時49分

事件・事故社会

岸田文雄(きしだ・ふみお)首相が選挙応援のため訪れていた和歌山市の雑賀崎漁港で爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警察本部はきょう(4/16)、威力業務妨害で逮捕された男が果物ナイフを所持していたことを明らかにしました。また、現場では、きょうも検証が行われました。

警察による現場検証はきょうも行われた(2023年4月16日・雑賀崎漁港で)

県警によりますと、逮捕された兵庫県川西市の木村隆二(きむら・りゅうじ)容疑者24歳は無職で、犯行当時、縦40センチ、横30センチの紫色の布製の手提げかばんを持っていて、この中に、刃渡り13センチの果物ナイフを入れていたほか、ライターや携帯電話も所持していました。

背負っていたリュックサックについては、他の爆発物が入っている可能性もあるとして、慎重に調べています。

また、県警は、きょう未明から8時間以上にわたって兵庫県川西市にある木村容疑者の自宅を家宅捜索し、火薬の可能性がある黒い粉末をはじめ、金属製とみられる管や工具、パソコンやタブレット端末などを押収しました。

木村容疑者は、逮捕直後に「弁護士が来てから話します」と供述して以降、現在も黙秘しているということです。

この事件は、きのう午前11時25分頃、岸田首相が和歌山市の雑賀崎漁港で地元の海産物の試食を終え、およそ200人の聴衆の前に移動して演説を始めようとした際、筒状のものが投げ込まれ爆発しました。岸田首相は無事でした。

事件があった雑賀崎漁港の荷上場

現場では、きのうに続いてきょうも検証が行われ、木村容疑者が持ち込んだ、2本の筒状のもののうち、きのう回収されなかった爆発した1本を回収しました。

現場検証に立ち会う雑賀崎漁協の組合長(右)

また、現場にいた警察官1人が軽いケガをしたとされていましたが、新たに、演説を見ていた70代の男性も軽いケガをしたことがわかりました。

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