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「とっさに飛びかかった」男を取り押さえた男性漁師語る

2023年04月16日 18時54分

事件・事故政治

岸田文雄(きしだ・ふみお)首相の演説会場で起きた爆発事件で、逮捕された男を取り押さえた地元・和歌山市雑賀崎(さいかざき)地区に住む54歳の漁師の男性が、記者の取材に応じ、「男が物を投げたあと、まだ何か手元を動かしていたので、とっさに飛びかかった」と当時の状況を振り返りました。

取材に応じる容疑者を取り押さえた男性(2023年4月16日・雑賀崎漁協で)

この中で、男性は、「岸田首相が、地元の海産物を試食するのをそばで見届けたあと、写真を撮ろうと、群衆の中に入っていったところ、左前方で黒っぽい物を投げた男がいて、さらに手元で何かしているようだったので、とっさに飛びかかった。右手で持っていたものを払い、無我夢中で抑え込んだ。男は、無言で、全く抵抗してこなかった」と語りました。男性は、「安倍首相の一件があった中で、ああいう場所で物を投げるという異常な行動があったので、とっさに体が動いた」とも語りました。

また、男性は、きのう(15日)夕方、岸田首相の秘書から、携帯電話に連絡があったことを明らかにし、「岸田首相本人から『ほんとにありがとうございました』と言われたので、『けが人がなくてよかったです』と返した」と語りました。

小学生の頃、柔道を習った経験があるという男性は、「相手がたとえナイフを持っていても振り払ったかもしれない」とする一方で、「近くで爆発すれば、自分もけがをしていたかもしれない」と振り返りました。

また、事件後、男性は警察の求めに応じ、和歌山西警察署で、容疑者の男の顔を確認しました。容疑者は、その時も、無表情のままだったということです。

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