田辺市・過去最大の当初予算で新年度スタート
2023年04月03日 16時45分
田辺市は、一般会計の総額で過去最大の487億円あまりの当初予算を組んだ新年度事業がスタートし、高台移転する新庁舎の完成や、紀南文化会館の大規模改修、熊野古道の世界遺産登録20周年記念事業などに取り組みます。
田辺市の当初予算額は前の年度(2022年度)の当初より64億円あまり増えています。
今年度は現在の新屋敷町(しんやしきまち)にある本庁舎を、オークワオーシティ跡地に高台移転する新庁舎整備事業が完成する一方で、紀南文化会館の大規模改修事業や、熊野古道の世界遺産登録20周年記念事業が、それぞれ始まります。
また、デジタル化や脱炭素化、ウィズコロナ社会に適応したまちづくり、田辺湾岸エリアのまちづくり構想「田辺ONE(ワン)未来デザイン」などの推進にも取り組みます。
あわせて、紀州梅酒による乾杯と、梅干しの普及に関する条例制定の10周年記念事業として、梅を活かしたツーリズム事業に取り組むほか、紀州材のぬくもりを子どもに伝えるため、児童館に紀州材の遊具を設置する事業もスタートします。
このほか、ケーブルテレビ機器の更新や、新規就農者確保のための短期農業体験、遊休農地を再整備する農業者への支援、漁業者への燃料費補助、世界遺産20周年や大阪・関西万博に合わせた観光プロモーション動画の作成なども行います。
田辺市の真砂充敏(まなご・みつとし)市長は「いよいよ完成する新庁舎は、市民生活を守る司令塔やコミュニティの場となる。新年度は、防災対策やDX推進、紀州材を活かした空間作りや、ウィズコロナ社会に適応したまちづくりを行う、次なる田辺創生に向けたスタートの年となる」と話しています。