和歌山市のスーパー考古学小学生が尾花市長を表敬
2023年03月25日 04時52分
考古学が大好きで、縄文時代の土器や石器などの研究に熱中している和歌山市立川永(かわなが)小学校の男子児童が、このほど(22日)和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長を表敬訪問し、自らの研究成果を披露しました。
表敬訪問したのは、和歌山市立川永小学校5年の河野仁宥(かわの・じんゆう)くん11歳です。
仁宥(じんゆう)くんは、物心ついた頃に、和歌山市の県立紀伊風土記(ふどき)の丘に展示されている土器や石器を見たことで考古学に興味を持ち、小学校に入ってからは、自分で石を砕いたり、植物の繊維から糸を紡(つむ)いだりして石器のナイフを作って、シカ肉や魚を裁いたり、風土記の丘の窯(かま)を使って縄文式土器を焼いたり、縄文人の食生活を研究したりと、ものづくりや研究リポートに励んでいます。
仁宥くんは、子ども向けの全国考古学コンテストで最優秀賞や優秀賞を毎年のように受賞したほか、NHK教育テレビでも紹介されるなど、スーパー考古学小学生として話題になっています。
仁宥くんが2年生のころ、尾花市長が川永団地公園で行われた夏祭りを訪れた際「公園のトイレが汚いので何とかして欲しい」と訴え、その後、綺麗に建て替えられたことから、お礼の手紙を書きました。尾花市長も、たまたまテレビで仁宥くんを見掛け「研究成果を是非見てみたい」と返信して、表敬訪問が実現したものです。
仁宥くんは和歌山市役所の市長室で、尾花市長に、これまでの研究成果をまとめたリポートや、自作の土器や石器などを見せて説明したほか、サヌカイト岩石を鹿の角でたたき割って作った小型のペーパーナイフを、尾花市長にプレゼントしました。
また、仁宥くんから尾花市長に「市長になって大変なことは何ですか?」と質問する一幕もあり、尾花市長は「毎日が大変で色々な問題が起こるけれど、なるべく多くの人に応えられるよう頑張っています」と苦笑いで答えていました。