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海南市元職員の収賄事件で判決 懲役2年、執行猶予4年

2023年03月16日 21時29分

社会

海南市発注の設計業務を巡る贈収賄事件で、和歌山地方裁判所はきょう(3/16)、収賄側の元海南市職員に対し、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと、元・海南市職員で、2009年から都市整備課建築係で勤務していた木下知海(きのした・ともうみ)被告47歳は、海南市発注の設計業務を、贈賄側の業者に受注させ、自身がその下請けとなり、設計業務を行い利益を得るという枠組みを自らつくり、400万円余りを受け取りました。

判決で、松井修(まつい・しゅう)裁判長は、「木下被告は、贈賄側の2人との数年来の癒着関係を背景に賄賂を受け取ったもので、公務の公正と、これに対する信頼を害した程度は甚だしく、発覚を免れるため、複数の他人名義の口座を用意するなど、自らが主導して計画的に犯行に及んでおり、厳しい非難に値する」と指摘した一方、「この件について謝罪し、今後の更生に励むと供述していることから、懲役刑の執行を猶予することにした」として、懲役2年の求刑に対し、懲役2年、執行猶予4年、追徴金400万余りの判決を言い渡しました。

贈賄側の2人には、すでに執行猶予付きの有罪判決が言い渡されています。

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