和歌山県立医大地域枠1期生の医師に知事感謝状贈呈へ
2023年03月14日 16時58分
地域の医師不足解消のために和歌山県立医科大学に開設された、県民医療枠と地域医療枠を卒業した医師が、9年間の県内の医療機関での勤務義務を修了することになり、岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事が、今月(3月)18日に感謝状を贈呈することになりました。
和歌山県立医大の県民医療枠と地域医療枠と自治医科大学の和歌山県枠の医学生は、卒業後、9年間、県内の中核病院やへき地医療拠点病院などで地域枠医師として勤務する義務があり、この春、1期生だった19人が修了します。19人のうち、およそ6割の12人が、引き続き和歌山県内の医療機関で勤務する予定です。
その上で岸本知事は、19人のうち、県外へ行く7人に対しては「9年の勤務義務を修了しており、憲法の職業選択の自由や居住移転の自由があるので、その後の進路について私から何か言う立場には無い」と述べました。
一方で、県では、義務勤務の期間を終えて引き続き県内で勤務する医師に、報奨金を支給する制度を検討するなどの施策も検討していて、岸本知事は「来年度以降は、定着率を上げたい」とも話しました。