川舟の安全祈願、運航開始前に式典
2023年02月26日 14時58分
新宮市などを流れる熊野川と、その支流の北山川で、来月(3月)から、川舟観光の運航が始まるのを前に、このほど、現地で、安全を祈願する式典が行われました。
これは、新宮市の「熊野川町ふれあい公社」が運航する熊野川の「舟下り」と、北山川の「瀞峡(どろきょう)めぐり」の安全祈願で、今月(2月)25日に、それぞれの乗船場で行われ、関係者が舟にお神酒をかけて清め、期間中の運航の安全を祈りました。
「舟下り」は、「川の参詣道(さんけいみち)」とも呼ばれる熊野川を、新宮市熊野川町の道の駅近くから、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)近くまで、ガイドの説明を聞きながら、熊野詣(くまのもうで)にまつわる巨岩や滝などの風景を見学するおよそ16キロ、1時間半のコースで、「瀞峡めぐり」は、和歌山・奈良・三重の3県の境を流れる北山川沿いの峡谷「瀞峡」をめぐる遊覧で、新宮市熊野川町玉置口(たまきぐち)を発着し、奇岩や巨岩が連なる景勝地およそ10キロを40分ほどでめぐります。
「熊野川町ふれあい公社」代表理事の下阪殖保(しもさか・しげやす)さん76歳は、「水面に近い距離から見学できる。去年は、乗船客から『水鳥の視線』で風景が見られて楽しかったという声もいただいた。ぜひ楽しんでほしい」と話しました。「舟下り」・「瀞峡めぐり」ともに、3月から11月までの運航で、どちらも完全予約制となっています。