和歌山城の桜再生事業 今年も実施
2023年02月22日 18時42分
去年から始まった和歌山城の桜を再生させる事業が今年もきょう(2/22)から始まり、和歌山県内の造園業者が、木を治療するための剪定や危険な樹木の伐採などの作業を行いました。
これは、今年で創立50周年を迎えた和歌山県造園建設業協会が、去年と今年の2ヶ年の事業として、和歌山城公園を管理する和歌山市と協定を結んで実施しているもので、今年は、きょうからあすにかけて、二の丸庭園周辺にあるおよそ170本を対象に作業を行うほか、去年、作業を実施した和歌山城内の大手門から岡口門までの間にある桜についても、その状態に応じてさらに手を加えています。
初日のきょう、和歌山城の表坂前には、作業にあたるおよそ50人の造園職人が集まり、6つの剪定班と、伐採班、運搬班のあわせて8班に分かれて剪定や伐採のほか、肥料を施す作業に当たりました。
和歌山城公園は、国の史跡に指定されているため、地面を掘り返すことが難しく、土を少し掘って肥料を与えるということです。
県造園建設業協会の吉本忠生(よしもと・ただお)会長は、「和歌山城の桜は、市民に親しまれているので、できるだけ長く、きれいな状態を保ちたい。私たちの仕事は、樹木が良い姿を保てるようにすることなので、長い年月をかけて関わっていきたい。桜を折ったり幹に傷をつけたりせず、桜を楽しんでもらいたい」と話しました。
今回の作業で、和歌山城内にあるおよそ500本の桜の木のうち、8割にあたるおよそ420本の手入れが完了することになります。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、「和歌山城の桜には、老木が多く、咲き具合も悪くなっていましたが、去年の作業を経て、今年は、蕾が増えているので、今年の春は、是非、期待していただきたい」と話しました。
協会のメンバーは、あすも作業を行った後、当面、和歌山市との間で結んだ協定の締結期間満了となる今年(2023年)10月まで、必要な作業を行うことにしています。