脱コロナと再出発を念頭に和歌山市当初予算案発表、
2023年02月14日 17時23分
和歌山市は18才までの子どもの医療費の無償化や水道施設の整備などに取り組むため和歌山市は一般会計や特別会計などを合わせ2863億円の新年度当初予算案を発表しました。一般会計は障害福祉サービスの給付金や消防指令システムの更新などが増えた一方で、職員の退職者減などの効果もあり2・2パーセントの伸びとなっています。また公営企業会計は水道事業の再整備に着手することから予算規模が前年よりやや膨らんでいる反面、長年の懸案になっていたスカイタウンつつじが丘つつじが丘の売れ残っていた用地が一脚売却できる運びになったことから、特別会計の予算規模が前年よりマイナスに転じました。
主な事業は高校3年生までの医療費を今年(2023年)8月から無償化するほか保育所などの通園バスに置き去り防止の安全装置を取り付けたり、市立の保育園やこども園で子どもが使用する使用済みおむつを独自に処分することなどに取り組みます。
また六十谷水管橋の崩落事故を受けて、市の北部地域に送水する送水管の複線化など水道事業の再整備に新年度から本格的に取り組むための事業設計費や、老朽化した送水管の更新事業を従来より急ぐための費用を計上しています。
このほか消防指令システムを更新し有田市域を含め、さらに広域で司令したり、高齢者の見守りのための端末機を3か月間無料で貸し出すなどします。
このほか和歌山市東部地域で都市計画道路の整備を進めていくため、和歌山駅 鳴神(わかやまえき なるかみ)線や、有本中島(ありもと なかしま)線について効率よく整備することなどについて検討したり、生活道路の安全性を高めることなどについても取り組んでいくことにしています。
ほかにも、中学校の給食事業を推進し、早期に全員給食化を目指していくことや、下水の汚泥を活用した有機肥料で農作物を生産することを支援するなどにも取り組みます。和歌山市の尾花正啓市長は、市の貯金にあたる財政調整基金の取り崩しなく、予算編成をしたことや人への投資に重点を置いたことを強調しました。そのうえで尾花市長は「民間との連携と共創でより豊かで持続可能なまちづくりをしていく。オール和歌山の力で実現する、コロナからの脱却と新たな出発のための予算」と位置づけと新年度予算を評価しています。
和歌山市の新年度一般会計予算案は、今月20日に開会する市議会2月定例会に補正予算とともに提案されます。
また和歌山市議会はこのほど議会運営委員会を開き、今月20日に本会議を招集し、会期を25日間とすることを申し合わせました。