本州最南端の火祭り、串本町で3年ぶりに開催
2023年01月22日 10時35分
串本町の潮岬で、きのう(21日)、およそ10万平方メートルの芝を焼く「本州最南端の火祭り」が行われ、多くの見物客でにぎわいました。
毎年この時期に行われてきましたが、新型コロナウイルスの影響で、ここ2年は中止され、3年ぶりの開催となりました。
夕闇が迫る中、地元の県立串本古座高校の弓道部員が芝生広場に火矢を放って点火すると、ゆらゆらとオレンジ色に燃え上がる炎が広い芝生を幻想的に染め、見物人を魅了しました。御坊市から家族で訪れた74歳の男性は、「実際に見るのは初めて。炎が広がる様子は非常に迫力があった」と喜んでいました。
火祭りは、古い芝生を焼いて害虫を駆除し、新芽の生育を促す手入れを地元観光協会がイベント化したもので、会場では、地域の物産が販売されたり、地元に伝わる踊りが披露されたりしました。また、名産のトビウオを使ったつみれ汁「しょらさん鍋」も振る舞われました。