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8600万円脱税の水道管工事会社・前社長に有罪判決

2023年01月13日 17時41分

事件・事故社会

架空の外注費を計上し、法人税と消費税あわせて、およそ8600万円を脱税したとして、法人税法違反と消費税法違反などの罪に問われた、和歌山市の水道管工事会社の前社長への判決公判が、きょう(13日)和歌山地方裁判所で開かれ、懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

有罪判決を受けたのは、和歌山市の水道管工事会社・中村設備工業の前社長・中村伸行(なかむら・のぶゆき)被告45歳です。

判決によりますと、中村被告は、社長を務めていた2016年7月から2019年6月にかけて、法人税およそ6500万円と、消費税およそ2100万円を脱税しました。

検察側は懲役1年6か月を求刑したのに対し、懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。

和歌山地方裁判所の餅田庄平(もちだ・しょうへい)裁判官は、判決理由で「請求書や領収書を作成するなどして取引を偽装した手口は巧妙だ。事業資金を確保するため、安易に脱税という手段を選択した」と指摘しました。

一方で餅田裁判官は、脱税分や重加算税などをすでに納付し、会社が会計監査体制の見直しを図っていることなども、考慮すべき事情として挙げました。

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