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JR西日本「きのくに線サイクルトレイン」をさらに拡大へ

2022年12月25日 17時22分

交通

自転車を積んで列車に乗れる「サイクルトレイン」を、紀勢線の御坊・新宮(ごぼう・しんぐう)間で運行しているJR西日本・和歌山支社は、利用客からの好評を得ているとして、来月(2023年1月)から、利用可能な普通電車を平日に7本増やすほか、一部の駅構内の階段にスロープを設置するなど、利便性をさらに向上させることになりました。

JR西日本・和歌山支社は、去年12月から紀勢線の紀伊田辺(きいたなべ)・新宮間で、普通列車に自転車を持ち込める「きのくに線サイクルトレイン」の運行をスタートさせました。

地元や大阪府などの40代から50代の男性を中心とする利用者に好評で、ことし4月には運行区間が御坊まで延長されたほか、10月には特急くろしお号にもサイクルトレインが拡大され、この区間の1年間の利用者がのべ7500人を超えるなど、成果が現れています。

好評を受け、来月からは、月曜から土曜の通学で混雑する普通列車6本以外のすべての列車が、サイクルトレインとして利用できるようになります。

また、周参見駅と串本駅の構内に、自転車のまま移動できる階段スロープも設置し、利便性をさらに向上させます。

JR西日本・和歌山支社の松田彰久(まつだ・あきひさ)副支社長は「輸送密度が2千人未満のローカル路線で、このようなケースで乗客がわずかでも増えたのは大変有難いこと。最近では地元住民の自転車移動のニーズも確認されていて、これからも勉強して、観光と地元の両方の利用客アップに繋げたい」と話しています。

なお、JR西日本では、この取り組みと連動して、白浜駅と紀伊勝浦駅それぞれ周辺の観光スポットをめぐって、地図アプリ「Map Life(マップ・ライフ)」でチェックインすると、景品があたるキャンペーンを来月7日から3月12日まで展開することにしています。

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