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熊野本宮大社・来年の漢字一文字「力」

2022年12月15日 19時03分

イベント歴史・文化社会

田辺市本宮町(ほんぐうちょう)の世界遺産・熊野本宮大社で、きょう(15日)九鬼家隆(くき・いえたか)宮司が、来年(2023年)を表す漢字一文字を揮毫(きごう)し、様々な困難を力を合わせて乗り越えるとの思いを込めた「力」という文字を発表しました。

来年の漢字一文字「力」を揮毫する九鬼宮司(12月15日・田辺市本宮町・熊野本宮大社)

九鬼宮司は、年末のこの時期に、来年への思いを込めた漢字一文字を境内で揮毫し社務所に掲示していて、今回で15回目となります。

きょう午前、九鬼宮司は、多くの参拝客や記者が見守るなか、長さが1メートルあまりの大きな筆を持ち、およそ3メートル四方の白い布に向かって「力」の一文字を力強く書き入れると、周囲からどよめきやシャッター音が響きました。

九鬼宮司は「日本に閉塞感や新型コロナが立ちはだかる一方で、サッカーワールドカップでは、日本代表が強豪のドイツやスペインを破るなど、個々の力やチームの力が私たちにも生きる力をもたらした」と思いを語りました。

また、九鬼宮司は「筆を滑らせた瞬間、文字の先端が熊野の伝説の鳥・ヤタガラスそっくりになった。熊野の深い縁を感じる」とも語り、明るい未来を予感させました。

来年への思いを込めた漢字一文字「力」は、熊野本宮大社の社務所に掲示されることになっています。

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