「仏手柑」収穫本格化、田辺市
2022年12月11日 12時04分
形が仏の手を連想させる果実「仏手柑(ぶっしゅかん)」の収穫が、産地の田辺市で本格化しています。
仏手柑は、インド原産のみかんと同じ香酸柑橘類(こうさんかんきつるい)で、実の先が人の指のように分かれた形をしているのが特徴です。大きさはこぶし大から長さ20センチほどまで様々で、形もふぞろいです。中身は、綿状で、食用には向きませんが、日持ちし、茶席の飾りや生け花などに重宝されています。
栽培農家の泉孝志(いずみ・たかし)さん59歳は、「収穫まで管理が大変ですが、毎年楽しみにしてくれる人がいるから頑張れます」と話していました。
仏手柑は、今月(12月)中旬にかけて、およそ千個を収穫予定で、主に、首都圏や京阪神の生花市場に出荷されます。