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障害者自立支援等厚生労働大臣表彰に和県から2人

2022年12月09日 16時11分

社会福祉・医療

障害がありながら長年、社会で活躍している人らを表彰する「第72回障害者自立更生等厚生労働大臣表彰」の表彰式典がこのほど(12/5)、東京で開かれ、和歌山県から2人が受賞しました。

東京・ベルサール八重洲で開かれた表彰式典(写真:北山さん提供)

和歌山県から受賞したのは、橋本市の西井幸男(にしい・さちお)さん71歳と岩出市の北山尋唯(きたやま・ひろただ)さん54歳の2人です。

このうち、北山さんは、喫茶店で調理師の見習いをしていた25歳のとき、脳動静脈奇形という血管の病気で倒れ、同僚が見つけて病院に運んでくれましたが、2ヶ月間、意識不明となりました。目が覚めた時、北山さんは、まったく動けず、その後、リハビリに取り組む中で、バイク事故で車いす生活となった男性と出会い、ともに社会に出て障害者の先頭に立ち、みんなが目指すような施設をつくろうと、35歳でヘルパーの資格を取って事業所に勤務した後、2008年、40歳で独立し、和歌山市北出島に、デイサービス「輝楽魂(きらたましい)・やすらぎの家」をオープンさせました。

北山さんは、今月5日に東京で開かれた表彰式典に出席し、賞状を受け取りました。

表彰状を手にした北山さん

北山さんは、「こんな立派な賞をいただけるとは、夢にも思っていませんでした。表彰状をもらった瞬間は、本当に生きててよかった、腐らずに生きててよかったと思い、何度も、お世話に会った方の顔が浮かんで感謝の言葉を述べました。これからも皆さんに支えてもらいながら、たくさんの愛を届けられる人間になっていきたい」と話しました。

北山さんのデイサービス事業所は、リハビリ施設で知り合った男性とともに立ち上げたもので、年に4回、フリーペーパーを発行し、和歌山市内にある、障害者にやさしい施設や取り組みなどを紹介しています。

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