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五條市の防災拠点に2千m級滑走路計画、県が騒音調査など求める

2022年12月08日 20時13分

政治災害・防災社会

奈良県が、橋本市と隣接する五條市(ごじょうし)に整備を計画している大規模広域防災拠点に、大型輸送機や多数のヘリコプターなどが離着陸出来る、2000メートル級の滑走路をつくることについて、和歌山県は「和歌山を含む周辺地域での騒音などの影響調査を県も申し入れる」と述べました。

奈良県は、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えるため、橋本市恋野(こいの)地区からおよそ600メートル離れた五條市内の敷地に、大規模広域防災拠点を整備する計画で、この中には、ボーイング767型や、C-2輸送機、多数のヘリコプターなどが離着陸可能な、2000メートル級の滑走路の整備も含まれています。

きょう(8日)開かれた12月定例県議会の一般質問で、共産党県議団の杉山俊雄(すぎやま・としお)議員が「滑走路は奈良県や五條市による陸上自衛隊駐屯地の誘致が発端で、管理維持費を捻出するために自衛隊を誘致して、特定防衛施設周辺整備調整交付金を目当てにしているとしか考えられない」と指摘し、あわせて、橋本市など県内での騒音や墜落の危険性もあるとして、滑走路整備計画の中止を、和歌山県から奈良県に進言するよう求めました。

これに対し、県の福田充宏(ふくだ・みつひろ)危機管理監は、滑走路計画中止の進言については言及を避けたうえで「奈良県からは、周辺への必要な影響調査を行うと聞いているが、和歌山県も調査を申し入れている。今後も、大規模防災拠点施設の整備や平時を含めた運用計画について、和歌山県への影響を注視しながら、引き続き奈良県と協議していく」と答弁しました。

このほか、きょうの一般質問では、改新クラブの谷口和樹(たにぐち・かずき)議員が高校生のタブレットなどについて、自民党県議団の山家敏宏(やまが・としひろ)議員が観光立県和歌山などについて、自民党県議団の鈴木德久(すずき・とくひさ)議員が小栗街道(おぐりかいどう)の世界遺産追加登録などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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