【知事選】岸本周平氏初当選 16年ぶり新知事誕生
2022年11月28日 01時11分
任期満了に伴う和歌山県知事選挙は、きのう(11/27)投票が行われ、無所属の新人で、自民・立憲民主・国民民主・社民県連が推薦する前・衆議院議員の岸本周平(きしもと・しゅうへい)氏66歳が、ほかの2人の新人候補をおさえて初当選しました。
和歌山県選挙管理委員会が、きょう(11/28)午前0時半に発表した開票率99%での3人の得票は次の通りです。敬称は省略します。
当選 岸本周平(きしもと・しゅうへい)無所属・新 24万5978票、
松坂美知子(まつざか・みちこ) 共産・新 2万8764票、
本間奈々(ほんま・なな) 無所属・新 3万2096票となっています。
田辺市で、投票結果と開票結果に誤差が生じたため、確認作業が行われていて、県全体の開票率が99%にとどまっています。
初当選した岸本氏は、和歌山市出身・在住の66歳で、旧大蔵省や経済産業省の官僚を経て、2009年、衆議院和歌山1区に立候補して初当選し、連続当選5期目の途中で知事選挙に転戦しました。
岸本氏は、きのう午後8時すぎ、和歌山市屋形町(やかたまち)の選挙事務所で、県選出の国会議員や県内の市長や町長、地方議員ら多くの支持者とともに、万歳三唱で初当選を祝いました。
挨拶に立った岸本氏は、1期目の抱負について、「選手が市長村長、監督が県議会議員のチーム和歌山で、私はマネージャーとして、県の職員と一緒に、選手と監督が働きやすい環境を作っていきたい。和歌山を一歩前へ進め、和歌山が最高だと、子どもたちが思える未来を作りたい」と語りました。
また、岸本氏は、取り組む課題について、「和歌山県内30市町村の課題は、それぞれに違う。課題に取り組んでいる市長村長とともに、現場に出向き、問題を解決していきたい。公約でうたった通り、第一次産業である農林水産業の推進を、最初に手掛けたい」と述べました。
岸本氏は、来月(12月)19日に初登庁する予定です。
今回の知事選挙は、4期目の現職、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が立候補しなかったことから、16年ぶりに新人同士の争いとなり、選挙戦では、3人の候補がそれぞれ県内全域を回り、17間の論戦を繰り広げました。
岸本氏は、自民、立憲民主、国民民主、社民県連合の推薦を受けるなど、与野党の支援で指示を拡げ、選挙戦を優位に進めました。
一方、本間氏は、県が誘致を進めた、カジノを含むIR=統合型リゾート施設への反対を訴え、松坂氏は、子育て支援の充実やジェンダー平等などを主張し浸透を図りましたが、いずれも及びませんでした。
投票率は39・86%で、4年前(2018年)の前回を1・53ポイント上回りました。
和歌山県の当日有権者数は78万7349人です。