【知事選】前・衆議院議員の岸本周平氏が初当選・16年ぶりの新知事誕生
2022年11月28日 10時31分
任期満了に伴う和歌山県知事選挙は、きのう(27日)投票が行われ、即日開票の結果、無所属の新人で、自民・立憲民主・国民民主・社民県連が推薦する前・衆議院議員の岸本周平(きしもと・しゅうへい)氏66歳が、ほかの2人の新人候補をおさえて初当選し、16年ぶりに新しい知事が誕生しました。
田辺市の開票所で投票数と開票数が合わなかったため調べたところ、票の枚数計算機から取り忘れた58枚の票が見つかり、開票作業が大幅に遅れ、きょう(28日)早朝に確定しました。
県選挙管理委員会が、きょう午前6時5分に発表した開票結果は次の通りです。(敬称は省略します)
当選 岸本周平 無所属・新 246,519票
本間奈々(ほんま・なな) 無所属・新 32,292票
松坂美知子(まつざか・みちこ) 共産・新 28,875票
岸本氏は、きのう午後8時すぎ、和歌山市屋形町(やかたまち)の選挙事務所で、県選出の国会議員や県内の市長や町長、地方議員ら多くの支持者とともに、万歳三唱で初当選を祝いました。
あいさつに立った岸本氏は、1期目の抱負について「選手が市町村長、監督が県議会議員のチーム和歌山で、私はマネージャーとして、県の職員と一緒に、選手と監督が働きやすい環境を作っていきたい。和歌山を一歩前へ進め、和歌山が最高だと、子どもたちが思える未来を作りたい」と語りました。また、岸本氏は、取り組む課題について、「和歌山県内30市町村の課題は、それぞれに違う。課題に取り組んでいる市町村長とともに、現場に出向き、問題を解決していきたい。公約でうたった通り、第一次産業である農林水産業の推進を最初に手掛けたい」と述べました。岸本氏は、来月(12月)19日月曜日に初登庁する予定です。
今回の知事選挙は、4期目の現職・仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事の不出馬を受け、16年ぶりに新人同士の争いとなり、選挙戦では、3人の候補がそれぞれ県内全域を回って、17日間の論戦を繰り広げました。岸本氏は、自民、立憲民主、国民民主、社民県連合の推薦を受けるなど、与野党の支援で支持を拡げ、選挙戦を優位に進めました。一方、本間氏は、県が誘致を進めた、カジノを含むIR=統合型リゾート施設への反対を訴え、松坂氏は、子育て支援の充実やジェンダー平等などを主張し浸透を図りましたが、いずれも及びませんでした。
投票率は 39・86%で、過去3番目に低かった4年前(2018年)の前回を 1・53ポイント上回りました。
和歌山県の当日有権者数は78万7438人です。