キョウデンプレシジョンが和歌山県や紀の川市と進出協定
2022年11月07日 18時25分
静岡県のプリント基板製造業・株式会社キョウデンプレシジョンが、再来年(2024年)4月、紀の川市粉河(こかわ)に工場を新設することになり、きょう(7日)和歌山県や紀の川市と進出協定を締結しました。
キョウデンプレシジョンは、伊豆(いず)半島の静岡県伊豆の国市(いずのくにし)を拠点に、電子部品のプリント基板への実装や、プリント基板を搭載するためのメカ部品製造などをすべて1社で対応する工場を展開しています。東日本が中心だった事業を西日本にも拡げるため、泉大津市にある基板製造拠点の大阪事業所に近い粉河に工場を新設することになったものです。
きょう午後、紀の川市役所にキョウデンプレシジョンの海老塚隆(えびづか・たかし)社長と、県・那賀(なが)振興局の林伸幸(はやし・のぶゆき)局長が訪れ、岸本健(きしもと・たけし)市長と進出協定書にサインしました。
海老塚社長は「新工場は実装の試作に特化したいと考えている。雇用創出と地域経済の発展の一助となれるべく、一生懸命頑張りたい」とあいさつしました。林局長は「県も紀の川市と連携しながら、円滑な事業の実施を支援したい」と歓迎しました。岸本市長は「新しい工場を拠点としてますます発展し、地域の雇用拡大と活性化を力強くけん引して欲しい」と期待を示しました。
新しい工場は、JR粉河駅の南にある紀の川沿いの粉河運動場に近い、およそ1万9760平方メートルの敷地に建設され、延べ床面積がおよそ7350平方メートル、総事業費がおよそ19億4600万円で、2024年4月の操業開始を予定しています。
これに伴い、3年間で地元から正社員19人・非正社員30人のあわせて49人をあらたに雇用する方針です。