佐藤春夫しのび「筆供養」 生誕130年、親族も参列
2022年11月03日 19時58分
新宮市出身の作家、佐藤春夫(さとう・はるお)をしのぶ「筆供養」がきょう(11/3)、「筆塚」の石碑前で営まれました。
これは、11月3日の文化の日に新宮市が毎年実施しているもので、地元の住民も含めておよそ60人が訪れました。
今年は、4月に佐藤春夫の生誕130年を迎えたことから、佐藤春夫の親族で、東京都内在住の高橋百百子(たかはし・ももこ)さん80歳が初めて参列しました。
高橋さんは、秋晴れの下、「供養を続けていただき、ありがたい。『晴れ男だ』と言って笑っていた春夫の顔が、思い浮かんだ」と語り、手を合わせました。
石碑は1966年に建てられ、佐藤と親交が深かった詩人の堀口大学(ほりぐち・だいがく)が「筆塚」と揮毫していて、石碑の下には、佐藤が愛用した万年筆と毛筆が納められています。
世界遺産・熊野速玉大社の境内にある新宮市立佐藤春夫記念館は、生誕130年企画展を開催中で、佐藤の少年時代の日記などが披露されています。この企画展は来年2月12日まで開かれています。