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和歌山県文化表彰発表・文化賞に環境学者の武内さん

2022年11月02日 18時57分

歴史・文化社会

和歌山の文化の向上と発展に特に顕著な業績をあげた人を表彰する、今年度(2022年度)の和歌山県文化表彰が、きのう(11月1日)発表され、文化賞に和歌山市出身で環境学者の武内和彦(たけうち・かずひこ)さん71歳が選ばれました。

和歌山県文化賞に輝いた武内和彦さん(写真提供:和歌山県)

武内さんは1951年(昭和26年)和歌山市出身で、東京大学理学部や、東京大学大学院農学系研究科の修士課程を経て農学博士となって、東京大学の教授などを歴任し、現在は、公益財団法人・地球戦略研究機関の理事長や、東京大学未来ビジョン研究センターの特任教授、国連大学サステイナビリティ高等研究所の客員教授などを務めています。

緑地環境学や地域生態学などが専門で、里山の保全や「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産認定などに尽力し、人と自然の共生社会の実現を発信してきました。

武内さんは「私の研究の原点は、子どもの頃に親しんだ 和歌山の豊かな自然と人々の営みの記憶です。受賞を大きな励みに、ふるさと和歌山の豊かな社会づくりに貢献したい」とコメントしました。

文化功労賞のTONPEIさん(写真提供:和歌山県)

また県・文化功労賞には、紀の川市出身の歌手・TONPEI(とんぺい)さん64歳と「和歌山音楽振興会」主宰の音楽家・宮澤敏夫(みやざわ・としお)さん79歳、美浜町(みはまちょう)出身の医学者・宮西照夫(みやにし・てるお)さん73歳の3人、

文化奨励賞の寺下真理子さん(写真提供:和歌山県)

県・文化奨励賞(しょうれいしょう)には、紀の川市出身のグラフィックデザイナー・岩田直樹(いわた・なおき)さん26歳と、和歌山市出身のバイオリン奏者・寺下真理子(てらした・まりこ)さん、橋本市出身の作曲家・冷水乃栄流(ひやみず・のえる)さん25歳が選ばれました。

県・文化表彰の表彰式は、今月(11月)10日木曜日の午後2時から、和歌山県庁の正庁(せいちょう)で行われます。

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