県南部を中心に大雨に警戒を(午後5時半現在)
2022年10月09日 17時46分
和歌山県では、今夜(9日)遅くにかけ、南部を中心に、雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあるとして、和歌山地方気象台が、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
あす(10日)にかけて、前線を伴った低気圧が発達しながら、日本海を北東に進む見込みで、前線や低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、和歌山県では、大気の状態が非常に不安定となっています。
そして、きょう午後、県南部を中心に局地的に雨雲が発達し、猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が出されたほか、新宮市と那智勝浦町に、大雨・洪水警報と土砂災害警戒情報が発表されています。
それらによりますと、レーダーによる解析の結果、新宮市南部付近では、午後2時50分までと、午後4時までのそれぞれ1時間に、那智勝浦町付近では、午後3時半までの1時間に、いずれもおよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が相次いで出され、安全を確保するよう警戒を呼びかけています。
さらに、新宮市と那智勝浦町では、降り続く大雨のため、重大な土砂災害が、いつ発生してもおかしくない非常に危険な状況だとして、土砂災害警戒情報などを発表して、安全確保や早めの避難を呼びかけています。
気象台によりますと、大気の非常に不安定な状態は、あすの明け方まで続きそうだということで、予想される時間雨量は、いずれも多いところで、今夜は、北部で30ミリ、南部で50ミリ、あすは、北部・南部ともに30ミリの見込みです。
また、この大雨の影響で、JR紀勢線では、午後3時前から、新宮市の新宮駅と串本町の紀伊田原駅の間で、運転を見合わせています。