田辺市の世界遺産、熊野本宮大社できょう（２４日）、熊野本宮温泉郷の繁栄を祈る「献湯祭（けんとうさい）」が行われました。

熊野本宮温泉郷は、熊野詣での際に、湯で身を清めた「湯ごり」の温泉として伝わり、世界遺産に登録された「つぼ湯」がある湯峰(ゆのみね)温泉をはじめ、川湯(かわゆ)温泉、渡瀬(わたぜ)温泉の３つがあります。

「献湯祭」では、各温泉宿泊施設の関係者らが汲んだ温泉の「一番湯」を、本殿前に置かれた大きな木桶に注ぎ入れ、熊野本宮温泉郷の繁栄を祈りました。

主催した熊野本宮観光協会の名渕敬（なぶち・たかし）会長５８歳は「豊富な湯量と泉質の良さが温泉郷の自慢です。新型コロナウイルスの流行で疲れた心と体を癒やしに、ぜひ訪れてほしい」と話していました。