大型で非常に強い台風１４号は、あす（１９日）夜に、和歌山県に最も接近する見込みで、和歌山地方気象台では、暴風やうねりを伴った高波に厳重な警戒を呼びかけています。また、大雨により、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒し、北部では、高潮にも注意が必要です。

台風１４号は、きょう（１８日）午後６時には、鹿児島市付近にあって、１時間におよそ２０キロの速さで、北へ進んでいるとみられます。中心の気圧は９３０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートルで、中心の北東側キロ２６０キロ以内と南西側１８５キロ以内では、風速２５メートル以上の暴風となっています。

台風は、勢力を維持しながら九州付近を北上し、あすには、次第に進路を東寄りに変え、夜には和歌山県に最も接近する見込みです。

台風の接近に伴って、和歌山県の海上は、あさって（２０日）にかけて、大しけになる見込みで、特に南部では、あす夜のはじめ頃にかけて、猛烈なしけとなる見込みです。また、あさってにかけて、海上を中心に猛烈な風や非常に強い風が吹く見込みです。

そして、あすにかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨などが降る見込みです。予想される１時間雨量は多いところで、今夜は、北部で２０ミリ、南部は５０ミリ、あすは、北部南部ともに６０ミリとみられ、２４時間雨量は、多いところで、あす午後６時までに、北部で２００ミリ、南部で２５０ミリ、あさって午後６時までには北部南部ともに、２００ミリから３００ミリとなり、総雨量はかなり多くなり、線状降水帯が発生しした場合には、局地的にさらに雨量が増える
おそれがあるとしています。

現在、和歌山県の沿岸の市や町には、波浪警報が発表になっています。強風や大雨については、注意報が出ていますが、気象台では、あすには、警報に切り替える可能性が高いとして警戒を呼びかけています。