JR紀勢線「くろしおサイクル」10月1日運行開始へ
2022年08月31日 20時13分
JR西日本・和歌山支社は、現在、紀南の普通列車で運行している「サイクルトレイン」のサービスを拡大し、10月1日から、特急くろしおの白浜・新宮間について、自転車をそのまま載せて乗車出来る「くろしおサイクル」として運行することを、きょう(31日)発表しました。
JR西日本では、サイクリング需要の高まりを受け、和歌山県と連携して、去年9月から、紀勢線の御坊(ごぼう)・新宮(しんぐう)間の普通列車に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」のサービスをスタートし、これまでに、のべおよそ6千人、1日で最大60人から70人の利用があり、利用者の好評を博しているため、更なる利便性の向上をはかろうと、10月1日から特急くろしおにもこのサービスを導入することになったものです。
「くろしおサイクル」は、白浜・新宮間限定で、くろしおの6号車を専用車両にし、最大で15人乗車できます。
利用者は、事前に6号車の指定席特急券を購入し、自転車を分解せずに乗車でき、1人で横並びの4席を追加料金なしで利用できます。その際、車内の座席を汚さないよう、乗車駅で専用の自転車カバーを車体に掛け、乗車後は座席にゴムで車体を固定します。
乗り降りと乗車カバーの受け渡し、それに、カバーを付けるためのサイクルラックの設置は、駅員が配置された白浜・串本(くしもと)・紀伊勝浦(きいかつうら)・新宮の4駅のみとなり、周参見(すさみ)や古座(こざ)、太地(たいじ)など無人駅では対応していません。
JR西日本・和歌山支社の松田彰久(まつだあ・きひさ)副支社長は「利用者からは『特急も使いたい』『普通列車は混雑時に気をつかう』などの声が相次ぎ、利便性向上を検討した。普通列車より最大30分速いうえに、南紀白浜空港との連絡も良いので、遠方のサイクリストの呼び込みも期待出来る」と述べました。
特急「くろしおサイクル」は10月1日から白浜・新宮間で毎日運行し、1日5往復から6往復設定されます。