終戦の日・平和の鐘の打鐘会
2022年08月15日 18時04分
終戦の日のきのう(15日)和歌山市の岡山時鐘堂(おかやまじしょうどう)で、和歌山ユネスコ協会主催の「平和の鐘の打鐘会(だしょうかい)」が開かれ、市民が鐘を撞いて、戦争の無い恒久平和を祈りました。
この取り組みは、和歌山ユネスコ協会が、恒久平和への思いを市民とともに発信しようと、昭和23年(1948年)から毎年開いているもので、ことし(2022年)で75回目を迎えました。
岡山時鐘堂で開かれた式典では、正午の時報を合図に、子どもからお年寄りまで市民36人が戦没者に黙とうを捧げたあと順番に鐘を撞いて手を合わせました。
祖母に連れられて有田川町(ありだがわちょう)から来た11歳の女の子は「戦争で亡くなった人たちのおかげで、いまの私たちがあるのだと、感謝の気持ちを込めました」と話していました。
和歌山ユネスコ協会の芝本和己(しばもと・かずき)会長は「先代から受け継ぎこの取り組みを続けてきましたが、ことしはロシアのウクライナ侵攻など、世界情勢の不安に直面し、大変残念な鐘撞きとなってしまいました。しかし、これを機会に、私たちの取り組みをもっと多くの市民に知ってもらうとともに、改めて平和への思いを新たにしました」と話しました。きのうは海南市など県内外14か所でも平和の鐘撞きが行われました。