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安全功労者内閣総理大臣表彰 北島さんに県庁で伝達式

2022年08月02日 20時14分

交通社会

今年(2022年)の安全功労者内閣総理大臣表彰に和歌山県交通安全母の会連絡協議会会長の北島益美(きたじま・ますみ)さん70歳が選ばれ、きょう(8/2)、県庁で表彰状の伝達式が行われました。

伝達式の様子(2022年8月2日・県庁北別館4階・第一会議室で)

安全功労者内閣総理大臣表彰は、国民の安全に関し、顕著な功績があった個人や団体に対して贈られるもので、交通安全関係で和歌山県内の個人が受賞するのは北島さんが5人目です。毎年「国民安全の日」の7月1日に総理官邸で内閣総理大臣による表彰が行われていますが、今回は、北島さんが出席できなかったため、和歌山県から伝達したものです。

北島さんは、昭和60年、1985年に交通安全母の会の会員となり、通学路の街頭指導や高齢者宅の訪問などを通して交通安全の啓発を行い、2007年から和歌山県交通安全母の会連絡協議会会長を務めてきました。

伝達式では、生駒亨(いこま・とおる)環境生活部長が北島さんに表彰状と記念品を手渡した後、挨拶し、「北島さんは、交通安全活動に携わる多くの皆さんのリーダーとして、熱意と強い指導力で、数々の交通安全行事に取り組んでこられた。和歌山県内の交通事故件数が、20年連続で減少しているのも、ひとえに北島さんをはじめとする交通安全ボランティアの皆さんのたゆまぬご努力のたまもの。引き続きお力添えをお願いしたい」と述べました。

挨拶する生駒部長

受賞した北島さんは、挨拶の中で、「もう37年も経ったのかなあと思いました。啓発というのは、毎日毎日の繰り返しが大切。私が受賞できたのは、ボランティアの仲間や行政の皆さんのおかげ。感謝しています」と述べました。

挨拶する北島会長

また、伝達式の後、北島さんは、「子どもが小学校に入学し、朝の旗持ちをしてくれないかと頼まれたのがきっかけだったので、ここまで続けることになるとは思ってもみませんでしたが、周りの人に引っ張られて、ここまで来ました。これまで反射材などのグッズがタンスの肥やしにならないよう、高齢者宅を訪問して啓発してきましたが、ここ数年、新型コロナで活動がままならないのがつらい。そろそろ引退の花道を、と思っていましたが、ここまで祝っていただいたからには、もうひと頑張りしようと思っています」と話していました。

式典の後、行われた記念撮影では、北島さんの隣りに、今年5月に亡くなった夫の遺影を掲げた次女が座り、一緒に写真に納まっていました。北島さんは、「夫は私の一番の理解者であり、協力者でした」と語りました。

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