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ANA客室乗務員2人が県庁職員として採用

2022年08月01日 11時46分

交通政治社会経済

和歌山県は「南紀熊野ジオパーク」や、推奨県産品「プレミア和歌山」の魅力発信を強化するため、きょう(8月1日)付けで、ANA(エーエヌエー)・全日空の客室乗務員2人を、県庁の会計年度任用職員として採用し、辞令を交付しました。

下副知事(左)から辞令書を受け取ったANAの石澤藍さん(右)(8月1日・和歌山県庁副知事室)

採用された2人の客室乗務員のうち、1人は環境生活部のジオパーク室に配属され、南紀熊野ジオパークの魅力発信事業を担当します。もう1人は、商工観光労働部の企業振興課に配属され、プレミア和歌山をはじめとする地盤産品の情報発信事業を担当します。

けさ、県庁の副知事室で、下宏(しも・ひろし)副知事がジオパーク室に配属される石澤藍(いしざわ・あい)さん28歳に辞令書を手渡し「ジオパークを発信するため、ウェブサイトなどで学んだり、実際に現地を訪れたりして、担当課の職員と協力して取り組んで欲しい」と呼びかけました。

北海道出身の石澤さんは、普段は東京の羽田空港を基点に国内線・国際線のフライトアテンダント業務を行い、きょうから来年の3月末まで和歌山県内に住み、県庁とフライトの業務を交互に担当します。

意気込みを語る石澤さん

和歌山に初めて住むという石澤さんは「和歌山への移住をとても楽しみにしていました。大学で観光について学んだ事から地方創生に興味を持ち、アテンダント業務にも活かせると思い応募しました。世界ジオパーク認定を目指す紀南地方の豊かな自然をはじめ、世界遺産の高野・熊野にも訪れてみたいです」と意気込みを語りました。

全日空では、去年(2021年)地域創生に取り組むグループ会社「ANAあきんど」を設立し、新型コロナウイルスによる旅行需要の低迷を受け、客室乗務員を全国の地方自治体に移住させ、本業と自治体の仕事を兼業させています。これまでに、鳥取県や山形県、鹿児島県などに客室乗務員を派遣し、それぞれの地域の観光や地場産品の商品開発、学校への出前講座や観光大使などを行っています。

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