【高校野球】智辯和歌山、桐蔭くだし連覇、甲子園決める
2022年07月29日 17時04分
和歌山市の紀三井寺公園野球場で行われている第104回全国高校野球選手権和歌山大会はきょう(7/29)、決勝が行われ、4本のホームランを放った智辯和歌山が、36年ぶりの甲子園出場を目指した桐蔭を7対2でくだし、2年連続26回目の優勝を飾り、甲子園出場を決めました。
桐蔭は高野(たかの)、智辯和歌山は塩路(しおじ)の先発で始まった決勝戦は、2回表・智辯和歌山の6番・青山(あおやま)がソロホームランを放って智辯和歌山が1点を先制しました。
その後、両投手の好投と、堅い守りで1対0のまま迎えた中盤の6回表、智辯和歌山の先頭バッター、3番・渡部(わたべ)がソロホームランを放ち、2対0とリードを拡げました。
一方、智辯和歌山の2点リードで迎えた終盤の7回裏、桐蔭は、1アウト1・3塁のチャンスを作ると、8番・原田(はらだ)がライト前へタイムリーを打ち、2対1と再び1点差に迫りましたが、続く8回表、智辯和歌山は、得点圏にランナーを置いて、8番・塩路が2ランホームランを打って2点を追加し、さらに2番・多田羅(たたら)のタイムリースリーベースで、5対1とリードを拡げました。
智辯和歌山は、この後、さらに3番・渡部が、桐蔭の先発・高野から代わったばかりの寺田の初球を、この回、2本目となる2ランホームランで、7対1とし、桐蔭を引き離しました。
6点をリードされた桐蔭は7回裏、1アウト2・3塁のチャンスを作ると、4番・高野(たかの)の犠牲フライで1点を返し、7対2と点差を縮めました。
桐蔭は、さらに9回裏にも、7番・西尾(にしお)がヒットで塁に出るなど、必死に追いすがりますが、智辯和歌山の先発・塩路を打ち崩せず、去年夏の甲子園を制した智辯和歌山が、7対2で桐蔭をくだし、2年連続26回目の優勝で甲子園出場を決めました。
試合を終えた智辯和歌山の中谷仁(なかたに・じん)監督は「塩路の粘り強い気迫の投球が素晴らしかった。桐蔭の堅い守りと巧みな配球の前に思うようなバッティングが出来なかったが、一発で流れをこちらへ持ってくるような良いスイングをうちの選手がやってくれた。”全員で甲子園に行こう”を合言葉にやってきたので、思い切り暴れたい」と述べました。
キャプテンの岡西佑弥(おかにし・ゆうや)選手は「塩路がしっかり抑えてくれたので、打者も何とか1点を取ろうと奮起できました。全員でセンターに向かってヒットを打とうという気持ちがホームランに繋がり、とても嬉しかったです。甲子園では全力で戦い、もう一度和歌山県に深紅の大優勝旗を持って帰ります」と述べ、甲子園連覇を誓いました。
優勝した智辯和歌山は、大阪市北区のフェスティバルホールで行われる来月(8月)3日の抽選会を経て、来月6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する、第104回全国高校野球選手権大会に和歌山県代表として出場します。